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2014年9月11日 福井新聞に掲載されました。

伊の見本市「ミラノ・ウニカ展」 県内繊維7社が初出展
浸透強化図りアピール

世界有数のテキスタイル見本市「ミラノ・ウニカ展(2015秋冬)」が9日、イタリア・ミラノで開幕した。本県からは県繊維卸商協会の産元商社4社と繊維メーカー3社の計7社が初めてブースを構え、県産テキスタイルをアピールした。11日まで。
ウニカ展は仏プリミエールビジョンと並ぶ世界的な見本市。これまで欧州企業に出展が限られていたが、今回から日本企業の出展が認められて29の団体・企業が日本パビリオンに初出展した。昨秋は2万1600人の来場があったという。
県繊維卸商協会は旭化成インターテキスタイルズ(福井市)、冨田商事(同)、畑岡(同)、ひかり商事(同)、の4社が共同でブースを設置。「福井テキスタイル」を前面に打ち出し、バイヤーらとの商談を行っている。
同展にはSHINDO(あわら市)、第一織物(坂井市)、東レ合繊クラスターの一員として福井経編興業(福井市)も出展。ヨーロッパ市場での浸透強化を図る。(前田卓)
福井新聞 2014年9月11日


2014年9月11日 県民福井に掲載されました。

福井の繊維 欧州注目
イタリアの見本市 県内7社出展

繊維関連の世界最大級の高級素材見本市とされる「ミラノウニカ」(MU)が9日からイタリア・ミラノ市で始まった。これまで欧州メーカー以外は出展できなかったが、今回初めて日本メーカーのための「ジャパン・パビリオン」が設けられ、県内からは7社が出展。担当者らが「繊維王国・福井」の技を世界に発信している。11日まで。
県内からは旭化成インターテキスタイルズと冨田商事、ひかり商事、畑岡(いずれも福井市)が「県繊維卸商協会」として参加し、第一織物(坂井市)、SHINDO(あわら市)がそれぞれ単独で出展。「東レ合繊クラスター」の一員として福井経編興業(福井市)が参加しているほか、同クラスター社によると、福井経編興業以外にサカイオーベックス(同)をはじめ、技術面で関わった県内企業が多数ある。
会場となった「フィエラ・ミラノ・シティ」内のジャパン・パビリオンには、来年の秋冬物向け衣料の生地見本などが並び、県繊維卸商協会は、産元商社4社が独自技術で生み出した見本計400点を展示。同協会の木下健一専務理事によると、欧州のアパレル関係者らの人気を集めているという。
昨年9月に開かれたMUには432社が出展し、入場者はイギリスやアメリカ、ロシア、中国や韓国からなど延べ2万1600人に上った。(北原愛)
県民福井 2014年9月11日


2014年9月11日 繊研新聞に掲載されました。

日伊の競合を協力関係に 商談交渉スタート
ミラノウニカの日本パビリオン 交渉6年で出展に道

9日に開幕した伊素材展・ミラノウニカ(MU)では今回、ジャパンパビリオンの「オッセルヴァトーリオ・ジャポーネ」(ジャパンオブザバトリー)が設けられた。これまで出店はイタリアおよび欧州企業に限られ、欧州以外の出展は初めて。ジャパン・ファッション・ウィーク(JFW)推進機構による6年に及ぶ交渉の末に門戸が開かれ、29社が出展した。(ミラノ=中村恵生)
ジャパンパビリオンは、上層の第2会場に特設コーナーが作られ、赤い絨毯に黒い仕切り壁のシックなデザインでブースを統一した。東レ、瀧定大阪、八木通商、宇仁繊維や、北陸、尾州、岐阜、山梨などの各産地の有力企業が参加、2テーマで編集された素材トレンドコーナーも設置された。
初の試みに、MUのシルヴィオ・アルビーニ会長も意義を強調、開幕式典で「日本とイタリアは先進国でありながら繊維産業が健在という共通点がある。互いの競合はあるだろうが、これを協力関係に発展させたい」と話した。
同じく式典であいさつに立った三宅正彦JFW推進機構理事長は、「長年の話し合いの上に、ハイエンドなバイヤーの推薦も受けて出展がかなった。日本のテキスタイルは、合繊に象徴されるハイテクと、対極にある(手仕事の)ローテクに強みがある。こまやかな文化、気配り、おもてなしを伝えたい」と話した。
初日の午前中には日本繊維産業連盟の下村彬一会長がジャパンパビリオンを訪れ、各ブースの展示を熱心に見て回った。下村会長は「世界最高の水準の展示会に参加できたことは喜ばしい。想像した以上に素材の水準が高かったのが印象深い。もう少し規模を大きくするなど次回以降の課題はあるが、日本のテキスタイルが評価されているタイミングでもあり、これを契機に実際のビジネスにつなげてもらいたい」と語った。
初日午後にはジャパンパビリオンの招待イベントも開かれ、主催者、イタリアの業界関係者、各国プレスら多数が集まり、日本酒や日本茶、和菓子などがふるまわれた。
初日は大きな混雑はなかったものの、「商談はまずまず」(畑岡)、「思った以上に熱心に話を聞いてくれた」(林与)といった声が聞かれた。
繊研新聞 2014年9月11日


2014年7月27日 県民福井に掲載されました。

世界相手に自主開発
原色に近い鮮やかな赤色や青色のスーツ、淡い色彩の変化で目を引くドレスが美を競う本社ショールーム。そのタグは、どれもが世界的な有名ブランドだ。斜陽と言われる繊維産業で、品質を高く評価され、国内外に販路を伸ばす畑岡。合繊メーカーの委託加工から、世界のアパレルメーカー、デザイナーをターゲットにした自主開発路線へ。三代目の挑戦は続く。
外注を使わず、生地はほぼ自社で生産する。分業が浸透する業界では珍しい。食品では、生産から流通の過程をさかのぼってチェックできるが、「同じように自分の商品に対して責任を持ちたいから」と話す。
「父の代は合繊メーカーの委託加工が主だったが、やっていけなくなった」。路線を切り替えたのは、平成に入って間もなく。繊維製品の輸入が増え、大手メーカーが海外に生産拠点を移し、福井産地は苦境に陥った。「国内外の展示会に出展し、東京のアパレルに売りに行った」。最初は商談の約束も取れなかったが、じわじわと販路を広げた。「これをやりたい、したいと心に念じていると、何年かかっても実現できる。『経営とは信じること』」。ところが、2008年秋のリーマン・ショックが”差し水”に。受注がなくなり、工場部門の一部休業に踏み切った。「産業として繊維は成り立ちにくくなり、繊維メーカーは化学メーカーに変わっていった」。
なのに、ファッションにこだわるのはなぜか。「家業ということもあるが、ものづくりとかファッションが好きだから」と、顔をほころばせる。「うちの作った素材が、パリコレとかに出て、デザイナーから『良い素材でした』と声を掛けられると、仕事冥利に尽きるね」「地方の小さい企業は家業としてやるか、企業としてやるかが難しい。家業として次世代に引き継ぐことが僕のミッション」と話す。堅実な一方、9月にイタリアで開かれる世界最大級の高級素材見本市への出展を決めた。
欧州メーカー以外に出展を許していなかった見本市に、今回初めてジャパンパビリオンが設けられた。展示するのは「地球環境に優しい」をテーマに考えた自社製品の数々だ。「パリとニューヨークには販路ができている。次はイタリアを一気に攻めたい」と、意気込む。(北原愛)
県民福井 2014年7月27日


2014年7月3日 県民福井に掲載されました。

県産の繊維、初出展 イタリアの世界最大級見本市
欧州市場開拓目指す

県繊維卸商協会(理事長・藤原宏一広撚社長)は二日、パリの「プルミエールビジョン」と並び、世界最大級の高級素材見本市とされるイタリアの「ミラノウニカ」(九月九〜十一日)への出展を発表した。ミラノはこれまで欧州以外の出展を受け付けていなかったが、今年初めて「ジャパンパビリオン」を開設。その一角に設けられたブースで、協会加盟の四社が「メード・イン・フクイ」の素材を世界へ売り込む。 (北原愛)
四社とも福井市に本社を置き、製品の製造から販売までを手掛ける産元商社。福井市順化一丁目の繊維卸商会館で、旭化成インターテキスタイルズの羽田学社長、冨田商事の木村敏己専務、畑岡の畑岡茂社長、ひかり商事の林昌弘社長がそろって会見した。
見本市では、二十六平方メートルのブースに各社百種類の見本を展示する方針。日本製品は繊細な品質や色彩からフランスやドイツなどで人気といい、円安の追い風も受ける。四社ともアジアを中心に輸出拡大に努めてきたが、これを機に欧州市場の開拓を進めたい考え。畑岡社長は「世界に通用するブランドに売り込みたい。福井の技術で織りや染めをし、販売は世界へ」と、意気込みを語った。
「福井は輸出主体で伸びてきた産地。今まで以上の拡販を目指したい」と、林社長。イタリアに事務所を持つ日系エージェントと契約し、四社合同の販売体制を整備する。一、二年をめどに受注三十件以上、売上高一億五千万円以上を目指す。
ジャパンパビリオンは計四百七十平方メートルで、設置は日本ファッション・ウィーク推進機構(東京都)などが主催者側と交渉して実現した。審査に合格した計二十九社が出展するが、県繊維卸商協会の四社のほか、県内からは、東レ合繊クラスターの一員として福井経編興業(福井市)、SHINDO(あわら市)、第一織物(坂井市)が単独でブースを構える予定。
県民福井 2014年7月3日


2014年7月3日 福井新聞に掲載されました。

県内4産元商社 初出展 伊でテキスタイル見本市
9月開催 技術力発信、商機への意欲

県繊維卸商協会(藤原宏一理事長)は、9月にイタリアで開催される世界有数テキスタイル見本市「ミラノウニカ展」に同協会加盟の産元商社4社が出展すると発表した。同日、4社の代表が福井市内で記者会見し、「福井のテキスタイルを発信する絶好の機会。世界に通用するブランド力をアピールしたい」などと意気込みを語った。(前田卓)
出展するのは、旭化成インターテキスタイルズ(福井市)、富田商事(同)、畑岡(同)、ひかり商事(同)。同協会によると、同展出展はこれまで欧州企業に限られていたが、今回から日本企業の出展が認められた。産元商社の出展は初の試みという。
同展は9月9〜11日に開催。4社はジャパンパビリオン内に共同でブースを設ける。「福井テキスタイル」を前面に打ち出し、各社約100点ずつ特殊複合原糸による合繊やトリアセテート、キュプラなどを使った、ファッション衣料用途のテキスタイルを展示。バイヤーらと商談を行う。同展後の1〜2年内に、4社合計で30件以上の受注と1億5千万円以上の売り上げを見込んでいる。
同協会は輸出拡大を目的に中国語や英語の語学研修、海外研修のほか、アジアを中心とした展示商談会への参加に力を入れてきた。会見で旭化成インターテキスタイルズの羽田学社長は「これを機に、アジアだけでなく欧州との取引を伸ばしたい」、富田商事の木村敏己専務は「4社が力を合わせメード・イン福井の認知度を高めたい」と意欲を示した。
展示の方向性として畑岡の畑岡茂社長は「日本のものづくり、地球環境にやさしいテキスタイルを売っていく」と強調。ひかり商事の林昌弘社長は、福井の技術力を活かした商品を世界に発信できる中身にしていきたいと語った。
出展には県の繊維産業活性化支援事業の補助金も活用するという。
福井新聞 2014年7月3日


2014年7月3日 繊研新聞に掲載されました。

ミラノ・ウニカに会員4社が出展 産地の強み、世界にアピール
産元商社が加盟する福井県繊維卸商協会(藤原宏一理事長)は、9月に開催されるミラノ・ウニカ(MU)のジャパンパビリオンに会員4社が共同で出展する。トリアセテート、キュプラといった日本独自素材使いが強みの高感度テキスタイルを売りに、「メード・イン・フクイを海外市場に広げたい」と意気込む。出展するのは、旭化成インターテキスタイルズ、富田商事、畑岡、ひかり商事、MUと日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)の合意で9月にジャパンパビリオンが設けられるのを機に、会員48社に参加を呼びかけた。
MUではジャパンパビリオンに26平方メートルの団体ブースを設置、各社100点ほど展示する。素材は婦人アウター向け中心に、「キュプラやレーヨンの複合」(旭化成インターテキスタイルズ)、「マイクロキュプラや、ポリエステル、ウールなどの交織・複合」(富田商事)、「地球に優しいセルロース系繊維」(畑岡)、「キュプラやアセテートをフクイでテキスタイル化した物」(ひかり商事)と、日本や福井産地の高付加価値素材をアピールする。
卸商協会はこれまでも海外販路開拓事業に取り組み、中国、台湾の展示会に共同出展したことがあるが、欧州での事業は初めて。県が実施する繊維産地活性化推進事業にも採択され、円安も追い風に輸出強化で産地の底上げを図る。また、伊に拠点がある日系のエージェントと契約して販売を支援、展示会後1,2年で4社合わせて30件以上、売上高1億5000万円以上の成約を目指す。

繊研新聞 2014年7月3日


2014年5月22日 繊維ニュースに掲載されました。

MU出展も視野に新規顧客に出会える
東レは「テクノロジー・イズ・エコロジー」をテーマに植物由来原料、 機能素材など婦人、スポーツ向けとウルトラスエードを出品した。 高通気の「ドットエア」、透け防止の「ボディシェルドライ」、天然繊維調吸水速乾ストレッチの「フィールドフィット」のほか、 PFOAフリーの撥水素材をアピールした。同社は9月の「ミラノ・ウニカ」(MU)にも出展するが、 「初めての出展。どう評価されすか楽しみだ。欧州には無い機能素材や感性を訴求する」とチャレンジする。
畑岡もMUに出展する。「フランスでの展示会には出ていた。以前はイタリアに輸出していたので、再度挑戦して拡大したい」と 期待する。PTJではヘリテージをテーマに、昔の商品を現代のトリアセテート、リサイクルポリエステルで再現した。
オカテックスは4回目のPTJ出展。先染め糸を使い、ジャガードの織りを変えて色や柄がリバーシブルになる素材を提案した。 「PTJは場所がいい。バイヤーの量も質も日本一だと思う。靴やインテリア、海外バイヤーと普段会わない新規顧客とも出会える」 ことを評価する。

繊維ニュース 2014年5月22日


2014年5月22日 繊維ニュースに掲載されました。

国産テキスタイルの可能性/有力企業がPTJに集結
昨日、21日から東京都千代田区の東京国際フォーラムで「プレミアム・テキスタイル・ジャパン」(PTJ)が始まった。 対象シーズンは15春夏。会期はきょう22日まで。 第7回目の今回は過去最高の74件/94小間が出展し、自慢の国産テキスタイルを披露しながらバイヤーと商談を進める。
「海外のお客さんもPTJに注目している」と話すのは常連出展者、宇仁繊維の宇仁麻美子常務だ。 円安が背景にあることは間違いないが、主催者(日本ファッション・ウィーク推進機構/JFWテキスタイル事業運営委員会)が 「世界に通用する服地見本市」を標ぼうし、展示会の企画、運営に力を注いできた結果と言える。
同展は国内でも出展者、来場者の双方から高い評価を得ている。 以前、東京ビッグサイトで開かれていた「ジャパン・クリエーション」が出展者数、 来場者数の面で徐々に衰退していったことの反省を受けて会場を移したことや、出展者を審査し、 展示会の“価値”を引き上げてきたことが実を結んだ。
出展者からは「毎回、新規顧客が獲得できている」「質の高い来場者と出会えるため、モノ作りのヒントが得られる」 といった評価が示され、来場者からは「会場は狭いが、逆に見やすい」 「国産の付加価値素材が一堂に会しており、見どころが多い」といった賛辞が聞こえてくる。 今回展では円安による国産回帰現象がこの流れを後押しし、商談がより一層進みそうだ。
国産テキスタイルの価値とは何か――。前回9月の同展(併催の「JFWジャパン・クリエーション」含む)では、 世界最軽量をうたうブースが3社あった。天池合繊の「天女の羽衣」、丸井織物の軽量高密度織物、齋栄織物の「妖精の羽」である。 同じ織物でありながらも、それぞれが違った土俵で「世界一」を実現した。 いずれもが輸出を拡大基調に乗せており、国産テキスタイルの価値を世界に示している。 丸井織物と齋栄織物は今回展にも出展している。
とはいえ、数値面での「世界一」だけが国産テキスタイルの価値なわけではない。 欧州のトレンドを意識したうえで、そこに独自の解釈で改良を加え、オリジナル素材を開発する力が日本にはある。
世界最高峰の服地見本市、パリ「プルミエール・ヴィジョン」での日本企業の活躍がそれを証明している。 さらに、日本人特有の気質から生まれる、品質再現性や安定性がこれに加わる。
PTJにはこうした“価値”を前提に、厳しい審査をパスした多様な有力企業が集う。 「ファッションの付加価値化は素材から」という流れが強まるなかで、国産テキスタイルへの注目度、 そして同展への注目度は増すばかりだ。

繊維ニュース 2014年5月22日


2013年8月28日 福井新聞に掲載されました。

技術継承で企業存続 シニア世代後進指導
イッセイミヤケ、プラダ(イタリア)、ボッテガ・ヴェネタ(同)などの国内外の名だたるブランドと取引する生地製造販売の畑岡 (本社福井市大手3丁目、畑岡茂社長)は3年前から、30代までの若手社員を対象に塾を開催。指導役として大手原糸メーカーの 60代の元社員を迎え入れ、週1回、座学や工場見学で、織物の組織や設計、製造工程、原糸から最終商品になるまでの流通などを教えている。
畑岡社長(62)は「1990年代のバブル期、学卒者は都市部の大企業に就職する傾向が強かったため、県内企業は40代の社員が手薄。30代以下の若手に技術を伝え”空白”を埋めなければ途絶えてしまう」と話す。
塾には、技術者だけでなく事務系社員も参加し、自社製品の特徴などを学ぶ。高付加価値商品に特化し、あくまで「メード・イン・福井」にこだわる畑岡社長は「シニア世代が後進の指導に力を注ぎ、社員全員が企業の方向性を共有することが、企業存続の鍵になる」と力を込めた。

福井新聞 2013年8月28日


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モデル:剱持たまき